2009年02月03日

ここ10年の気温上昇は頭打ち?

■昨年の北半球の気温が低かったことから温暖化は一時休止というシミュレーションが以前伝えられていたが、日経によればこの揺らぎをIPCCの拙速な議論か?という視点で記事が登場。

「池田信夫blog:地球は寒冷化している」

日経朝刊(02/02/2009)「昨年の気温、21世紀で最低、地球の気候、当面『寒冷化』、自然変動が温暖化抑制?」
地球の平均気温の上昇が頭打ちとなり、専門家の間で気候は当分寒冷化に向かうとの見方が強まってきた。地球温暖化の主因とされる二酸化炭素(CO2)の排出は増え続け長期的には温暖化が続きそうだが、自然の変動が気温を抑制するように働き始めたとみられている。気温の推移は、温暖化対策の論議の行方にも影響を与えそうだ。

平均気温は1970年代半ば以降ほぼ一貫して上昇。しかし98年をピークにこの10年間は横ばいないし低下し、2008年の気温は21世紀に入り最も低かった。この結果、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が予測する気温の上昇カーブとの隔たりが拡大。IPCCは気温が2000〜25年に10年あたり約0.2度のペースで上昇するとしているが、実際は最近十年で約0.2度下がった。

気温低下の原因として専門家が有力視しているのが、海の自然変動の影響。太平洋では数十年ごとに水温が上下する太平洋十年規模振動(PDO)という現象が知られる。PDOの高温・低温期は、平均気温の上昇・下降期とほぼ連動。2000年前後にPDOが高温期から低温期に切り替わったと見られている。

寒冷化との関係で太陽活動の「異変」も注目されている。米航空宇宙局(NASA)は昨年9月、「太陽活動が約50年ぶりの静かさ」と発表。その後も太陽活動は静かな状態が続いている。太陽の日射量の変化のほか、太陽磁気の変動が地球の気候に与える影響への関心が高まっている。


研究者コメントが寄せられているが、

IPCC肯定派は、エ守正多国立環境研究所温暖化リスク研究室室長が
「根幹の温暖化シミュレーションは正しい。いずれ温暖化に反転」

IPCC否定派は、
赤祖父俊一アラスカ大学名誉教授が
「気温上昇は最大1度。現在は小氷期からの回復としての気温上昇期だ」

かつて日経は「議論の時代は終わった」などと大上段からの物言いを社説で展開したことがある。
しかし、実際は「温暖化モデルを疑う研究者が絶えない」のが現状。

■これをIPCCの間違いと読み取るか、一時的ゆらぎとみるか、で見解が分かれるようだ。
まぁ、政治的に温暖化を利用しようとするEUの思惑はさておき、温暖化議論抜きでも省資源化は必要だ。


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posted by kurapat at 23:42| Comment(0) | TrackBack(0) | サイエンス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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