2010年08月04日

真空に関する誤ったイメージ


超音速なんて関係ない蒸気の飽和による白濁ばかりではなく、気圧の差に関する勘違いが絶えない。たとえば真空と地上との差についての誤解も多い。

軽小説家榊一郎のジャグル4巻目で戦友が死亡。

著者からすれば、軽小説ゆえに深く考えるなという立場かもしれない。だがしかし、その真空に曝された死の描写がでたらめ。
調べれば判るごまかしようない部分で間違えているから、困ったものだ。
真空に曝されることで人体が急激にダメージを受けることはないというのが、事実として確認されている。

また地球周辺程度の軌道では宇宙船は太陽にあぶられて熱を帯びるから放熱に工夫しなければならない。
つまり、真空に曝露したからといっていきなり絶対零度近くの低温に曝されて熱を奪われるわけでもない。

■映画「2001年宇宙の旅」でもヘルメットを忘れて真空曝露するボーマン船長のスペースポッドからディスカバリー号への帰還する姿が描写されている。

「2001年宇宙の旅」の真空中でのノーヘル活動の問題はボーマン船長が呼吸をたっぷりした後で、口を閉じ空気を溜めていること。

むしろ呼吸をたっぷり繰り返して血中酸素濃度を高めたあと口を開いて、真空中で肺から空気が奪われるままにしないと、肺を損傷する。だから、口を閉じる描写は間違いとされている。

故A.Cクラークは「真空と地上の差はたった1気圧じゃないか」と真空で血液が沸騰するという説明を否定している。

現実に真空に曝されて死亡したソユーズ11号のクルーの死因は窒息。
その死体は眠っているようであって、血管が破裂したようなスプラッターな状態ではなかった。

解決済みの質問:「宇宙服を着ないで宇宙に入るとその体はどうなるんてすか?」


「ソユーズ11号-Wikipedia」





倉鉢徹のサイエンス館トップ

人気ブログランキングへ
人気ブログランキングへ
ブログランキング・にほんブログ村へblogram投票ボタン


ランキングはこちらをクリック!
posted by kurapat at 23:31| Comment(0) | TrackBack(0) | サイエンス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
キャッシング
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。