2007年05月01日

書評−勘定奉行荻原重秀の生涯

「勘定奉行荻原重秀の生涯―新井白石が嫉妬した天才経済官僚」で認識を改めねばならないかもしれないのが、元禄小判改鋳でインフレを招いたとされる荻原重秀。

元禄時代については、農業生産の向上や好景気などがインフレ要因であり、活発な商取引に見合った通貨流通量の拡大が元禄小判改鋳の目的だったと解説。
ついでに財貨を死蔵する大店〈おおだな〉に放出させる意図もあったとか。

改鋳が金銀財貨としての貨幣価値と名目上の貨幣価値を乖離させるものであり、紙幣へ移行する中間的なものであったとしている。新しい考察は高校の「日本史」で聞かされたことと真逆〈まぎゃく〉な訳で、なんだかなぁ?
歴史の専門家が経済に明るい訳ではないが故に、荻原重秀は悪とされてきたのでは?という問題提起かな。

「勘定奉行荻原重秀の生涯―新井白石が嫉妬した天才経済官僚」村井淳志、集英社新書


勘定奉行荻原重秀の生涯―新井白石が嫉妬した天才経済官僚
勘定奉行荻原重秀の生涯―新井白石が嫉妬した天才経済官僚村井 淳志

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posted by kurapat at 15:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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