2007年09月05日

古墳時代にネコ?

「猫の足跡が付いた須恵器発見」

「古墳時代にネコ渡来? 須恵器に足跡」

日本の猫の起源についての新しい情報。従来、猫はネズミから仏教経典を保護するために大陸から連れられてきた、となっていた。だが、それ以前というか仏教伝来前から日本にいたことになるのか?

日本のイエネコは尻尾が短い個体の多さが特徴。さて、たまたまシッポの短い個体が多数日本で存続できたのだとしたら、その理由はなんなのだろう?

サブカルチャー的には「この肉球が...フニフニ...」と興奮するオタクが登場するんだろうが...


トップページ
posted by kurapat at 06:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月01日

弥生時代開始時期繰り上げ説

日経から拾ったが、国立歴史民俗博物館展示内容の紹介記事中で、「2003年に国立歴史民俗博物館は新しい年代測定法で、弥生時代の始まりを500年遡らせることを主張」というのを見つけた。

Wikipediaの「国立歴史民俗博物館」の解説によれば、「弥生時代開始時期繰り上げ説」とよばれているらしい。

「コメを選んだ日本の歴史」で語られたように東アジアでも特に米に特化した特殊文化を築きにいたる日本の起源を考える上で始まりとされる弥生時代はそれなりに重要だろう。

しかし、弥生時代の始まりを紀元前4〜5世紀とする従来の説を500年遡るとすれば、それなりに東アジア史として、横睨みして考えねばならないはずだが、中国で言えば紀元前1000年だと西周期にあたる。
稲作は長江流域が起源とされるから、当時長江流域を支配するにいたる楚の支配領域が長江を下って東に拡大したことと関連があるかもしれない。楚の東方拡大がいつの頃か?当然問題とされる。当時の長江流域は中華にはまだ含まれていなかったであろうから、文字で記録が残っていることは期待薄か?

楚の東方拡大で圧迫された長江下流域の漁労農耕民が黒潮に乗って直接九州辺りに移住したとかは考えられそうだ。


「国立歴史民俗博物館」の所在地は千葉県佐倉市。


トップページ
posted by kurapat at 12:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月25日

鳥居耀蔵など

水木しげるが挿絵を描いた荒俣宏の「帝都幻談 上」に鳥居耀蔵が出ていたので、怪物的南町奉行としか知らなかったからちょっと調べてみた。

鳥居耀蔵の生家は朱子学の林家で、鳥居家へ養子に入った。彼が蘭学者に苛烈な態度で望んだのは、蘭学に元々反感をいだいていたからとされている。

南町奉行になった鳥居耀蔵は水野忠邦の天保の改革の斬り込み隊長だったが、水野の一時的失脚時の振舞いで怒りを買い、四国の讃岐丸亀へ流刑の目にあった。彼が解放されたのは明治維新だった。
流刑の間に鍼灸医として周辺住民を診察したこともあったというから、「死ねぬ」と己の養生につとめたのが明治維新まで生き延びた原動力だったのだろう。

一方、チョット紛らわしい名前の鳥居龍蔵は東京帝国大学に留まれなかった人類学者。象牙の塔を離れ、在野の研究者として満洲から沿海州までの少数民族の研究フィールドワークで名を高めていった。果たして系図の上で鳥居耀蔵とつながりがあるのだろうか?


「帝都幻談 上」荒俣宏、文藝春秋

「帝都幻談 下」荒俣宏、文藝春秋


トップページ
posted by kurapat at 12:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月01日

書評−「壬申の乱―天皇誕生の神話と史実」

「壬申の乱―天皇誕生の神話と史実」はチョット前の女帝論議のとき話題さえならなかったというか増刷されなかった不幸な本。

天智天皇が薨去、壬申の乱で男性王族が二手に分かれて相争って勝者が地位を得るまでを書いているのだが、この中での女帝の役割を解説している。
女帝は、誰にも文句のつけようがない圧倒的な男性後継者が現れない場合、決着がつくまで暫定的に大王の地位を預かるものだと説明。拮抗する男性王族のうち勝者へ女帝から大王が譲位されると。

つまり、奈良時代までの女帝は暫定王者みたいなものであって、現代の女帝議論の論拠というか参考にはならない、ということだったりする。

遠山美都男氏は中公新書を中心に古代王権を題材にした本をいくつも書いてる。「日本書紀」の記述の中に万世一系とは言いがたい革命というか禅譲的意図を持った代替わりの記述もあることを論証した本(*1)も出している。


「壬申の乱―天皇誕生の神話と史実」遠山美都男、中公新書。

*1「天皇誕生―日本書紀が描いた王朝交替」遠山美都男、中公新書


トップページ
posted by kurapat at 07:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月05日

書評−真説鉄砲伝来

「真説 鉄砲伝来」平凡社新書は2006/11月の日経朝刊の書評にも取り上げられたけど、すっきりしない読後感。

1. 1543年、種子島に鉄砲伝来。但し、漂着船はポルトガル船ではなく、偽倭寇あるいは後期倭寇と呼ばれる中国海賊船というのが最近の研究結果。
この漂着に先行する鉄砲伝来例は否定。「もののけ姫」の石火矢衆を否定と理解すればいい。

2. 九州大名から室町将軍への献上品、室町将軍から東国大名への下賜品として全国の戦国大名へ鉄砲の存在が広まる。

3. 猟師が狩猟に用いる。

4. 猟師から撃ち方を習った炮術師が成立。

5. 炮術師が全国行脚し、鉄炮術を各地の戦国大名に伝道。弟子に秘伝書を交付。秘伝書は概ね鹿などの狩猟に重ねて打ち方を解説。

6. 大名が炮術師を雇って鉄砲隊を編成。鉄砲鍛冶も自領に抱え込む。

2から3の説明に論理の飛躍を感じる。鉄砲を猟師が所有したとして、それは気軽に猟師が買えるほど安価だったのか?猟師が狩猟専業ではなく他の業務で人に当てることもやっていた可能性はないかなどと考えてしまう。
まあ、「服部半蔵と影の一族」(学研M文庫)に江戸時代になってからは江戸城に勤める伊賀者や甲賀の者が表芸として鉄砲隊を務めていた、という記述がある。また戦国の頃、平素は猟師として暮らしていたとある影響でそんなことを考えたわけだが。

「真説 鉄砲伝来」宇田川武久、平凡社新書

「服部半蔵と影の一族」橋場日月、学研M文庫


真説  鉄砲伝来 (平凡社新書)真説 鉄砲伝来 (平凡社新書)
宇田川 武久

平凡社 2006-10-11
売り上げランキング : 251340

Amazonで詳しく見る
by G-Tools



トップページ
posted by kurapat at 14:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月01日

書評−勘定奉行荻原重秀の生涯

「勘定奉行荻原重秀の生涯―新井白石が嫉妬した天才経済官僚」で認識を改めねばならないかもしれないのが、元禄小判改鋳でインフレを招いたとされる荻原重秀。

元禄時代については、農業生産の向上や好景気などがインフレ要因であり、活発な商取引に見合った通貨流通量の拡大が元禄小判改鋳の目的だったと解説。
ついでに財貨を死蔵する大店〈おおだな〉に放出させる意図もあったとか。

改鋳が金銀財貨としての貨幣価値と名目上の貨幣価値を乖離させるものであり、紙幣へ移行する中間的なものであったとしている。新しい考察は高校の「日本史」で聞かされたことと真逆〈まぎゃく〉な訳で、なんだかなぁ?
歴史の専門家が経済に明るい訳ではないが故に、荻原重秀は悪とされてきたのでは?という問題提起かな。

「勘定奉行荻原重秀の生涯―新井白石が嫉妬した天才経済官僚」村井淳志、集英社新書


勘定奉行荻原重秀の生涯―新井白石が嫉妬した天才経済官僚
勘定奉行荻原重秀の生涯―新井白石が嫉妬した天才経済官僚村井 淳志

集英社 2007-03
売り上げランキング : 76274

おすすめ平均 star
star歴史に新しい光を当てた秀作
star荻原重秀を一般向けに紹介した秀作
star貨幣は国家が造るもの、たとえ瓦礫であっても行うべし

Amazonで詳しく見る
by G-Tools



トップページ
posted by kurapat at 15:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

書評−百姓から見た戦国大名

「百姓から見た戦国大名」は、応仁の乱以降続いた飢饉と略奪、村落間の境界・水利権争いが沈静化したのはようやく元禄の頃だったとしている。
戦国大名の存在意義とは、領内での揉め事に公事として公平な採決を行い、武力衝突を起こさせないことが期待された、とはこれも目から鱗。

「下手人」の元になったかもしれない言葉「解死人」というのは、作家岩井三四ニの小説にも登場。村落間の争いなどの主犯として、死者などの被害を出した側へ和解条項として加害側から出され、責任を取って殺される役割の人。
本当に主犯とは限らず、村落内で一番立場の弱い人間が生贄になった可能性もある。

「百姓から見た戦国大名」黒田基樹、ちくま新書

百姓から見た戦国大名 (ちくま新書)百姓から見た戦国大名 (ちくま新書)
黒田 基樹

筑摩書房 2006-09
売り上げランキング : 5489

Amazonで詳しく見る
by G-Tools



トップページ
posted by kurapat at 15:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
キャッシング

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。